相続・遺産分割

~もともと揉める要素を秘めている~

 

「うちの家族はそんなことで争ったりする家ではない」

と思っていても、 いざとなると、

 

『父親が生きている時は、妹はあんな風ではなかったのに』

『なんで自分だけこんなに不公平なんだ』

 

等々、不平不満が出てきがちで、相続はもめる要素を秘めています。

 

 

被相続人が生きている間は、その財産は当然に被相続人のものです。

それを煮て食おうが焼いて食おうが、誰も口出しできません。

そもそも、口を出そうなんて思わないはずです。

 

 

ところが、一旦、被相続人が亡くなってみると、

(遺産分割がなされるまでは)帰属が不明な財産が目の前に突如として現れます。

お金が嫌いだという人はあまりいないでしょう。

実際、生活していくにはいろいろお金がかかります。

少しでも、財産を取得したいと考える相続人が出てくるのは

不思議でもなんでもありません。

 

 

そして、たとえ、兄弟姉妹間で仲が良くても、

それにそれぞれの配偶者とか子供とか

(時には知らない親戚までもが)絡んでくると、

さらに、利害関係が露骨に顕在化する確率が増えていきます。

 

 

『父親が生きているときは、妹はあんな風ではなかったのに』 などと言っても、

妹の旦那が欲に駆られて妹をたきつけることだってあるのです。

 

 

また、被相続人がいなくなることで

親族間の心情・発言力のバランスが崩れることも相続問題でもめる要素です。

それまでは被相続人がいるから、あまりけんかもしなかったのに

いざ亡くなってみると、

「ずっと兄貴ばかり可愛がられてきた!」

「長男だからと言っていやいや家業を手伝われてきた」

「私が女だからって私ばかりが介護をしてきたのよ!」 などと

『なんで自分だけこんなに不公平なんだ』という

意識下の思いが相続の発生により、顕在化してきます。

 

 

しかも、自分は生活に特に困っていないという場合であっても、

なんだか自分の損失において他の兄弟がほくほくするかと思うと、

そのこと自体が許せなくなってきたりするのです。

ですので、遺産分割の協議というのは、全く何の障害もなく進む方が珍しいのです。

 

 

とはいえ、相続にはルールがあります。

そして、相続のルールというのは、具体的事例にあてはめようとすると、

寄与分・特別受益がどうとか、

この遺言書はどういう意味なのかとか、

債務の問題はどうするのかとか、

結構いろいろ難しい問題が出てきますので、

素人の方だけでは解決困難なことも少なくありません。

 

 

口がうまい人や押しの強い人が結果として

沢山遺産をもらえるというは不公平です。

しかし、当事者同士で公平な話が期しがたいという場合には、

自らの権利を保全するために代理人を立てて

筋を通すということが必要となってきます。

 

 

 

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