遺産分割の方法

他の兄弟に対して自分の遺産を主張したい

私の父が亡くなりました。

私は4人兄弟ですが、いつも3人の兄達で話し合って家のことを決めていて、

今回の相続についても

「3対1の多数決で、遺産分割は俺たちの言うとおりに決まった」と

私に言い放ってきました。

こう対処せよ 

代理人を立てて直接、遺産分割の話し合いをせず、

場合によっては遺産分割の調停を申し立てる。

解説 ~遺産分割は、多数決で決まるのか?~

遺産分割の話し合いにおいて、兄弟間で1対3の立場に立たされると確かに心細くなり、

つい「ここで自分が何かを言うと風当たりがきつくなる」とか

「自分さえ我慢すれば深刻な争いにならないで済む」などと考えてしまいがちです。

そうすると、どうしても自分に不利な遺産分割案であっても同意しそうになります。

しかし、ひとつ屋根の下で同居しているのであればともかく、

通常は独立して生活しているのでしょうから、そこまでほかの兄弟の顔色を気にする必要はないですし、

そもそも、自分の犠牲がなければ成立しない兄弟関係は破たんしています。

ここは気を強く持って、公正な分割協議がなされるように申し入れることです。

 

ただ、実際の話し合いの場の雰囲気で、1対3でやり込められるおそれがある場合には、

早々に代理人(弁護士など)を立てて自分の遺産を確保できる状況をつくりましょう。

 

代理人がつくと、ほかの相続人に対して「受任通知」というものが通常、書面で交付され、これには、

「今後、相続人○○の遺産分割の件については弁護士△△が代理すること」

「今後の話し合いなどは弁護士△△を窓口として行うこと」などが記載されているため、

直接、ほかの兄弟から不公平な分割協議案が押しつけられることはなくなります。

 

また、遺産分割協議がまとまりそうになければ、当事者間での話し合いというのは無意味なため、

早いうちに裁判所の調停を申し立てたほうがよいでしょう。

代理人を立てて遺産の正確な情報を知る

遺産分割が多数決で行えないことは間違いないですが、

たしかにほかの兄弟と情報交換をできないのは、不都合な場合があります。

それは、何といっても遺産の正確な内容を把握できないことです。

そのため、ほかの兄弟間で共謀して遺産が隠されたりすることがないように、

代理人を立てるなどして、財産隠匿などにも目を光らせる必要があります。